驚き!看護師の声かけで回復力が違う

看護師の「声かけ」が、ある時とない時と比べて治癒効果に差がある事はあまり知られていません。実は、日本の看護技術は世界の中でも群をぬいてトップクラスです。声かけという技術は、日本が一番しっかり行っています。他人とのコミュニケーションが世界の中でも繊細で複雑だからです。

「声かけ」と呼ばれる所作は、看護学校でも重要ポイントとしてその重要性や目的をしっかりと学びます。声かけの目的の一つに「患者さんからの信頼を得るため」があります。実は、患者さんからの信頼を得る行為は結果的に回復への近道でもあるのです。

「病は気から」という言葉があるように、精神的不安や、疑いは体にマイナスのストレスをもたらします。6000年の歴史をもつ伝統医学アーユルヴェーダでも患者さんの信頼を得る事はリラックス効果や、薬の効き目が高くなるといわれています。

科学的に説明できない分野ですが、「これをすれば治る」と言われたものを疑いながら行うか、100%信じて行うかによって効果は違ってくるのです。看護師が声かけをすることで、患者さんの疑念が少しずつ溶けだし、信頼へと変わっていけば回復も早まりいい循環が生まれます。

医師の言っている事を理解し、治ると信じているかどうかで飲む薬の効果も変わってきます。医師より接する時間が多い看護師がこの役割を担う事は、治療の中でも非常に大きい役割をもっているといえるでしょう。

医師が声かけをすることは言うまでもありません。しかし、看護師は医師よりもっと患者さんとの距離が近いので、さらに効果を発揮し結果的に患者さんの回復をもたらします。