看護師は勤務中患者さんと交流するために「声かけ」という動作を使います。看護師が患者さんに状態を聞いたりするのは当たり前だと思っている人も多いのではないでしょうか。一見、何気ない動作のようにみえますが看護師は患者さんの細かい変化や治療の補佐をするために「意図的に」声かけをしているのです。
声かけの目的は3つあります。1つ目は患者さんに状態を聞くためです。症状はどんな状態か、いつごろからか、医師の診察前に状況を少しでも多くとらえて報告するのが目的です。定期的に通っている患者さんには、普段とどう違うのかなど少し詳しく聞いてみたりします。
この時に注意することは、「はい」と「いいえ」だけで返答できてしまう質問は避ける事です。患者さんの本音を引き出す事が目的なので、自分の言葉で話してもらうように仕向けるのがコツです。
2つ目の目的は、安心感を与える事です。患者さんは看護師の声かけによく救われるといって治療が終わった後お礼にくる話はよくあります。実際にお医師が治療を行うのですが、その間に看護師から話しかけてくれているのなら、その心理的安心感はお医者さん以上でしょう。
3つ目は、医師とのクッション役です。患者さんのケアを行う時、医師のだけではなく看護師、理学療法士などたくさんの人が関わります。1対大勢だと患者さんが緊張してしまうので、積極的に看護師が声かけをすれば友好的な関係を築けます。
どうしても苦手意識のある看護師は(http://kangoshi-greet.com)に声かけのポイントがありましたので、参考にしてみてはどうでしょうか。